喘息外来

かぜをひいたあと、熱やのどの痛みはなくなったのにいつまでもせきが続いた経験はありませんか?また、掃除やペットの世話をした後に息苦しくなったり、せきこんだりしたことはありませんか? 喘息は、このようなきっかけのあとにおこることがあります。

喘息の診断

喘息の症状は特徴的です。夜間とくに早朝に咳がおきる、咳や息苦しさが自然におさまる、じっとしていても咳がおこるなど典型的な症状を示す場合、診断は比較的容易です。 しかし、症状がそろっていない場合や喘息と同じような症状をおこす肺気腫などのほかの病気と区別しなければなりません。 症状について以下の項目を伺います。

・どんな症状があるか
・いつおきるか
・息苦しさはあるか
・アレルギーはあるか
・喫煙するか
・現在治療の内容

喘息の治療

問診と肺機能検査などを参考にして喘息の重症度を判定します。それにしたがって治療内容を決めます。 治療の中心は吸入ステロイド薬です。ステロイドによって喘息の原因である気道の炎症を抑えます。さらに長時間作動型の気管支拡張薬の吸入薬や貼付薬を併用することがあります。 これらの薬剤は効き目が出始めるまでに数日から1週間はかかります。それまでは、短時間作動型の気管支拡張薬を吸入して症状を緩和します。 最近、吸入ステロイド薬と長時間作動型の気管支拡張薬、短時間作動型の気管支拡張薬の作用を1つの製剤に兼ね備えた便利な吸入薬が使えるようになりましたのでこれまでのようにいくつもの吸入薬を持ち歩く必要がなくなりました。

喘息外来

アレルギーがないのにぜんそくになるのですか?

大人になってはじめて喘息になったり、アレルギーもないのに喘息がおきたりすることがあります。 喘息は子供だけの病気ではありません。喘息の約半数は、おとなになってから発症するのです。また、アレルギーがなくてもかぜなどをきっかけに喘息がおきることも多いのです。

ぜんそく発作がおきて苦しい思いをしないようにするには?

ぜんそくは疲労、睡眠不足、かぜなどをきっかけとして発作がおきます。十分な治療を受けているとかぜをひいてもぜんそく発作をおこさずに済ませることができます。普段から十分な治療をつづけるとともに体調管理に注意しましょう。
また、たばこはぜんそくの大敵です。すぐに禁煙することをお勧めします。

十分な治療をしましょう

症状がなくなっても喘息も治ったわけではありません。喘息は高血圧や糖尿病のように治療を続けていくことが必要な病気です。ご自身で判断して薬を減らしたり、止めたりせずに治療は続けましょう。
通常、症状と肺機能検査を参考にして治療内容を常に見直していきます。

喘息の自己管理ができます?

ピークフローメーターという器具をつかい、喘息の状態を数値で確認します。これと自覚症状を「喘息日誌」に記入することにより喘息の状態を患者さんご自身で把握することができます。慣れてくれば「喘息日誌」を参考にしてお薬をご自身で調整してつらい発作を防ぐこともできるようになります。

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